『奏でる少女の道行きは 黄昏色の詠使い2』 [ライトノベル]
奏でる少女の道行きは (富士見ファンタジア文庫 174-2 黄昏色の詠使い 2)
- 作者: 細音 啓
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/05
- メディア: 文庫
わたしは逃げた。世界から目を背けて。大切な人を救わずに、逃げろと言われて、ただ怯えて。…でも。それからずっと心の中で、声が響いている。―本当に何も、できなかったの?―心に想い描いた世界を招き寄せる召喚術・名詠式。その専修学校トレミア・アカデミーの夏期移動教室で、原因不明の石化事件が発生した。類希な名詠式の力を持つクルーエルは、強すぎる己の力を使うのをためらっていた。しかし、彼女は級友たちの危機に直面し、ある選択を迫られる。そして、もうひとり。名詠式を学びながら、名詠士ならざる才能を秘めたエイダ。彼女もまた、事件を通じて自分の生い立ちと向き合うことになる…。自分の進むべき道を探す、召喚ファンタジー第2弾。 オススメ
エイダ、かっこいいです。
素敵ファンタジー第二弾は、なんとクルーエルの友人・エイダ中心の物語でした。これはびっくり。
私はてっきりネイトとクルーエルの物語が始まるのかなぁと思っていたので。。
しかし、これもまた良質なファンタジーでしたね。読んでよかったです。
自分の道(進路とか?)に不安になっている、または一旦は決めたもののまだ納得できないような気がする…。
そんな方に超おすすめ。そうではない方にもファンタジーを素直に楽しめる作品だと思います。
この作品の好きなところといえば、魔法を詠(うた)う、という設定もですが、やっぱり全体に漂う濃密なファンタジー世界でしょうか。
んー、やっぱり好きだなぁこの雰囲気、と度々思いました。
キャラで言えば、クルーエルとネイトの天然な関係が今後どんなカタチに変化していくのかが楽しみだったり。
汽車での場面とか、ある授業後の二人っきりの場面とか。
こう、なんだか純粋すぎてニヤニヤしちゃいました。
あと、(今回の主役的)エイダもかなり好きです!
なんか、こう、潔い女性って素敵です…。
次巻はついに、夜色の少年の物語が始まるそうで。
2巻の最後に敵らしき影も見え始めてきたこともあり、あぁ、ようやく物語が大きく動き出すのかな、と思いました。
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