『かくりよの宿飯 三 あやかしお宿に好敵手きました。』友麻碧 [ライトノベル]
妖が見える女子大生・葵は、ある日祖父の借金のかたに妖の世界「かくりよ」に攫われ、宿屋を営む【天神屋】の大旦那から鬼の嫁入りを迫られる。料理の腕を武器に、自ら天神屋で働き借金を返そうとするが妖たちは彼女に冷淡で…。
とんだ飯テロ&異形もののシリーズだよ! 読むと何か物を入れたいような、口寂しい気分になる。
妖と引き立つお料理の描写には、つい「妖怪アパート」を思い出してしまうけれど、主人公は女子大生かつ妖たちの棲む異世界で孤立奮闘するところから始まるので、また違った面白さがありました。味方のいない頃から着実に居場所を作っていく強かな姿とお人よしな性格、そして巻を増すごとにお料理の描写がたまらなくクセになる。
彼女のお料理に対する姿勢の背景に隠れた過去―小さいころに助けてくれた白い妖の謎や、大旦那様との糖分(こちらは結構、長期戦の気配が…)など気になる要素があるなか、今回の3巻は気になる終わりであーっっ続きが待ち遠しくって仕方ない。。過去2巻は一巻ずつ話がまとまっていて最後にはほっこり幸せな気分に浸れたので、まさかの緊張感引きでした。いよいよ白い妖について核心に触れるのか。大旦那様との恋路(になるのか…)の進みも、天神屋のメンバーとの掛け合いも、、気になる!!
かくりよの宿飯 三 あやかしお宿に好敵手きました。 (富士見L文庫)
- 作者: 友麻碧
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2016/02/10
- メディア: 文庫
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