SSブログ

『嘘つきは姫君のはじまり 貴公子は恋の迷惑』松田志乃ぶ [├コバルト文庫]

本編完結から半年…本当の「嘘姫」シリーズ完結!は番外編同時2冊刊行。本書は有子姫の片思いの行方、雑誌短編を収めた一冊。もちろん絵師による漫画や挿話も充実。

シリーズ終盤では一番気になっていた有子姫の恋路の行方が中編で収録。彼女の恋の結末はどう転がるのか全く分からなかった。良い方に転がってほしいとは思いつつも…。途中辛い展開でした。最後、彼女と真幸の関係はそう落ち着くのか。あの時に大姫が買って出るのは少し意外なようだったけど彼女と有子姫は似たような状況に陥っていたんだなと、彼女が吐露した思いを知って今さら理解した。後は私もいくつか読んだことがあると思ったら雑誌に収録されていた短編を集めたみたい。シリーズに出てこないキャラクタが動く話がお気に入り。

これで本当に『嘘姫』とはお別れなんだなぁ。本編最終巻と同じ感想だけど、よく笑って、泣いて、楽しんだシリーズだと思い返しました。シリーズは段々恋愛メインに沿っていったものの、タイトルの「平安ロマンティック・ミステリー」にある通り仕掛けには華やかさや雅さ…小粋な感じがあって好きだった。もちろん恋愛も十分楽しんだけど、元々恋愛オンリーは少し苦手としているので(人間関係の泥沼化というか感情のほつれや衝突とか・・)ずぶずぶと沼に浸かりそうな時にバシッと切り開いてくれる馨子姫の存在が大きいなとしみじみ思った。このシリーズ、自分の中ではこのふてぶてしくも艶やかな乳姉妹がけっこう頼もしかった。
最後の番外編も2冊も読めるなんて、最後まで嬉しいごと尽くしでした。



タグ:松田志乃ぶ
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ: 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ブログパーツ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。