『断章のグリム15 ラプンツェル・下』甲田学人 [ライトノベル]
勇治の襲撃を受けた蒼衣は一時戦線離脱し、再び雪乃は一人で<泡渦>と対峙することに。『ラプンツェル』の配役は誰を指しているのか。病院を襲った<泡渦>の毒は街全体に回り始め…。
シリーズ第15巻。今までさんざん蒼衣に悪態ついてきた雪乃が、いなくなったことで改めて彼の存在感を意識したり、最後の二人のやり取りが、本シリーズでは信じられないくらいの甘さでびっくりした。お姉さんにおちょくられる妹の図、普通だった可愛いと思うところを、この姉はひどいタイミングでひっかけるから。。
反して、物語は誰もが救われないエンドを予想させる最悪をきわめていて。たのみのあの人も、シリーズ当初から狂っていたんだなと思うと…。蒼衣の前に再び現れた「彼女」の存在。鹿狩屋に訪れた「最後の一人」。色々気になるところで次巻のサブタイトルが「白雪姫」。そろそろクライマックスが近付いているのかも。
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