『異玉の騎士 四界物語2』黒川裕子 [ライトノベル]
異玉の騎士―四界物語〈2〉 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 黒川 裕子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/11
- メディア: 単行本
第四世界から帰還し、ネルヴァーリ指揮する海賊の元へ身を寄せるシルッカたち。竜騎士として戦いを求められ戸惑うシルッカ、謀略によって国を追われた皇子、そして時折憂いの表情を見せる大食い女王。激変する周囲の状況に彼らは―。
海上ファンタジー第2巻。シルッカたちの成長ときな臭い気配、それに新しい勢力のお目見え巻といった感じ。あまり動きがなかったかな。それにしても皇子の成長ぶりがめざましい。1巻で見えた狂気がすっかり削げてしまって、様々なものと葛藤しつつも我を忘れず前を進む姿に惚れる。彼のオファン、心を決めきれないシルッカにいらついてもいたけど、彼なりの成長も見えてやっと動くか!と楽しみにしてたら終わった。 早く3巻読まなきゃ。シルッカと皇子、ティーの三角関係は前巻よりも面白いことになってる(笑)
また次々と魅力的なキャラクタを投入してくるなぁ。南国の香り漂わせる虎の王とか、その周囲の人たちとか。ネルヴァーリ船長の旧友とか。こちらはネル師とも深い縁があるようなので、次辺り描いてくれるかしら…というかネル師大丈夫…?
不穏な動きを見せる帝国側。それを指揮する王と、彼の側にいる不気味な女人。帝国・サクォーリアン・竜の三つ巴の戦いは始まった。最終巻でティーたちはどんな行動を起こすのか、何が待っているのか楽しみです。
◆リンゼイ皇子がもう…たまらんくらいの成長ぶりで身悶え。彼を気にかける女海賊とのやり取りが殺伐とした状況下では癒し要素でした。シルッカとの殺気立った(刺激しあうとも言う?)掛け合いも好きー。ティーはそんな彼らに嫉妬心煽られてるようだけどw
◆ラルファンの変貌ぶり、そしてシルッカに向ける憎悪の視線を見て苦しいものが。彼に救いがあってほしい…ワルンスラも。帝国の王以外は皆無事でいてほしいんです。。
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