『鬱金の暁闇6 破妖の剣6』前田珠子 [├コバルト文庫]
ターラ一行は引き続き紫紺の妖主との対決を目指して闘い、ラスはチェリクの身体で仮復活を遂げる。話はあまり動かない巻でした。前回妖主夫婦の掛け合いでひとり盛り上がっていただけに、少し消化不良。1冊の半分ほどはチェリクの少女時代の短編でしたし。ひと休み、でも裏で色々暗躍してるよ、な巻ですかね。
ラスの魅了眼はチェリクからのものかと思っていたけれど、今回で父から受け継がれていたみたいですね。これって、何かの関係があるのかなぁ。その元が父親か母親で違うなら…意味深な何かがあるのかな。
ところで…雛の君の目論見通りなのは分かっているのだけれど、ターラたちの動きが、まるきり今までのラスを彷彿させていてちょっとモヤモヤ。ターラ は少しずつ紅蓮姫の使い方に馴染んできているようで、成長(諦観?)を感じる半面複雑な気分ですよ。だってラスと紅蓮姫のコンビが好きなんだもの! ターラがラスの代わりの器扱い(らしい)は可哀相なんですけ どね…。おまけに赤男は何してるんだー!
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