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瀬川貴次『闇に歌えば 滄海への逃亡者』 [├コバルト文庫]

 
滄海(うみ)への逃亡者 (集英社スーパーファンタジー文庫―闇に歌えば)

滄海(うみ)への逃亡者 (集英社スーパーファンタジー文庫―闇に歌えば)

  • 作者: 瀬川 貴次
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1996/02
  • メディア: 文庫

シリーズ第9巻。 わー! どんどん、盛り上がってきてます。 1巻から少しずつ積まれていた話が集約しはじめ、核が見えてきました。 途中、少しだるくなりながら読んだ巻もあった…んだけど、もう急にまた興奮がぶり返してきましたっ!! おもしろーいっ。
誠志郎たち逃避行組に柊一が(不本意に)同行し、さらに後半には 彼女 も一緒になり、勢力関係なく海を目指すことに。 まぁそれは、追跡組にも言えることなんだけど(最強だなぁ、克也・耕作・雅行の3人組)。 今まで対立してきたヤミブンと御霊部のメンバーが一時的とは言え協力するなんて、「聖霊狩り」を思い出します(発売順でいえば闇歌の方が早いんだよね)。 気になるのは嶺かな。彼は誠志郎にとっては敵側に位置するのに、何故か憎めないというか…さりげなく手助けしているような節もあるので、この先何かしてくれるのでは、と思ったり。

前半パートはまだ和めたものの、後半になると御霊部が幸世を追う理由が明らかになり、ついに追跡組が誠志郎たちに追いついたりと緊張めいたムードが漂ってきました。 耕作さんにショックを受けつつも、まぁここで「よしっ!」と言ってしまったのが先輩分の克也さんですよ!!← あの「電話」…それに心情が描かれたときの(私の)悶えようといったら…! 『聖霊』では嫌味な美青年にしか見えてなかったのに、闇歌だと 優しいお兄ちゃんに見えるんだよ…。 だから余計に対立してしまったのが心苦しい。

それに松栄率いる平家末裔の方に動きが見られなかったのも逆に不安を煽るようで…気になります。

2010/10読了[るんるん][るんるん] 拍手ボタン
※ここからはまだコバルト文庫で新装出版されてないので、廃版になったファンタジー文庫で読み進めることに。カテゴリは一応「コバルト文庫」でシリーズ統一してます)。


タグ:瀬川貴次
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