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瀬川貴次『闇に歌えば』 [├コバルト文庫]

闇に歌えば (闇に歌えばシリーズ) (コバルト文庫)

闇に歌えば (闇に歌えばシリーズ) (コバルト文庫)

  • 作者: 瀬川 貴次
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/11/29
  • メディア: 文庫

霊能力を持つ大学生、楠木誠志郎。彼は引っ越したマンションで、不思議な白い生き物を目撃した。誠志郎が、何かが起きる前兆では、と考えた直後、隣室から悲鳴があがる。隣の部屋に住んでいた男が謎の死を遂げていたのだ。一方、引っ越しの手伝いで来ていた佳代が、ベランダでヒスイのような玉を拾う。誠志郎はその玉を毒々しい色だと感じるが…!?もうひとつの「聖霊狩り」、新装版で登場

『聖霊狩り』シリーズに時折登場していたヤミブンの誠志郎が主人公のシリーズ。こちらの方が聖霊より先に出ていたらしい(スーパーファンタジー文庫にて)。元々、聖霊の主人公・柊一よりも誠志郎くんの方が好きだったので、彼が主役のこのシリーズは本当に嬉しい。というよりも、克也にからかわれている誠志郎を見ているのが好きだからと言った方が正しいかなw

文化庁の秘密組織・“特殊”文化財課―通称ヤミブン―の仕事、怪奇現象への対処を半ば強引に手伝わされることになった誠志郎の受難が見られます(笑)。 聖霊からこの「闇歌」へと入った私には、未熟で青くさい誠志郎や、彼とヤミブンメンバーとのぎこちない距離感が新鮮に感じられて面白い。誠志郎の可愛さは相変わらずですが。 いちばん楽しみにしていた、先輩の克也との掛け合いは、聖霊よりも多くてたいへん満足(笑) 闇歌での克也の風貌は「ラテン男」と書かれていたのが少し引っかかったけれど…。
一方で聖霊よりもホラー色強く(聖霊は青春風味の、ライトなノリだった気がする)結構夜に読むと後ろが振り向けないような気分にさせられるので、気楽に読めない所もあったり。描写がおどろおどろしいよ…。 

シリーズ後半には柊一も登場するようなので、ますます楽しみ。 もはやじゃれあってるようにしか見えない(笑)誠志郎と柊一の掛け合い、初対面時はどんな反応を見せるのか今から楽しみですw

2010/9読了[るんるん] *拍手ボタンブログ村 読書日記


タグ:瀬川貴次
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