足塚鰯『碧の祝福 神々の求愛』 [├コバルト文庫]
自分が神に捧げられた存在だったことを知った“水守”の少女・朽葉。ところが、当の神である碧絡は、朽葉の側で暮らしたいという。断り切れず、碧絡と同居することになった朽葉だが、ただでさえ眉目秀麗な上に、常識がなくとんでもない発言で迫る碧絡に振り回されっぱなし。そんな折、兄の水禅が水守としての依頼を受けた。神絡みのトラブルらしいのだが、向かった先にいたのは碧絡の知り合いで…。
シリーズ第2巻。 ぐっと面白く読めた気がする。1巻は序章というか顔見せ程度だったからかなぁ。 うん、好きなシリーズになりそうです。押しかけ女房もとい押しかけ亭主(候補?)・碧絡に振り回されながらも意識しはじめてる朽葉にニヤニヤしちゃう。
神様だからか、常識外れな行動をしでかす碧落は厄介なんだけど、それでも神の中では(人にとって)マトモな部類に入るのかもしれないなぁと今回新たに登場した神様を見て思い直したり。 朽葉のことも彼なりに大切に扱っているし。 今はまだ独占欲だけで朽葉のことを気にかけているようなので、彼に人間らしいある感情が芽生えたらどうなるんだろうなぁと思ったらニヤけてしまいます。(今はまだ、発展途上ということで!)
そんな感じで碧落ばかり見てしまいがちなんですけど、今回は周りの恋愛模様も見えてきて気になってきたり。 香乃子姉さんの恋愛を応援したくなったな。 神様のせいで一歩前進したのか、それとも…? もう一人の姉・穂乃香も、何か抱えているようで気になったり。 見え見えな阿木の恋心は…まぁ、頑張れとは言わないけど、空回りしてる姿は楽しいので^^
それにしてもここの神様の執着ぶりは異常…。
水の底に住む者たちの実態を知ると、気味が悪いような…仮にも神なのに。
2010/9読了 *拍手ボタン*
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