SSブログ

あざの耕平『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット』 [ライトノベル]

神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット (GA文庫)

神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット (GA文庫)

  • 作者: あざの 耕平
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/07/15
  • メディア: 文庫

天才ダン・サリエル、引退の危機!?傲岸不遜で、唯我独尊な天才音楽家ダン・サリエル。しかし、彼に未曾有の危機が訪れていた。それは――スランプ。過去にない大・大・大スランプから彼は脱出できるのか? それとも、引退するしかないのか――!? 傲岸不遜で傍若無人、唯我独尊を地でゆく――そんな俺様な性格のサリエルに、過去最大級のスランプが訪れていた。それは、サリエルの扱いになれているはずの契約精霊モモですら手に余る程の大・大・大スランプ。誰の言葉も耳に入らず、慰めも届かない。この荒れようは、普段はその才能を尊敬し彼に憧れているアマディアでさえ引くほどの酷さであった。果たしてこの事態の顛末は――!?  

シリーズ第3巻。
お話は4作。 まずは、サリエルの壊れっぷりが半端なく―極限にまでもっていかれたような、そんな嵐の1・2話=サリエル大・スランプ話。 挿絵も挿絵でものすごいことになっていたけれど、本人の荒れ様果ては人格形成にまで影響が及びそうな凄まじさに腹がよじれるくらいおかしかったですw 契約精霊モモでさえ止められず、押しかけ弟子のアマディアでは太刀打ちできず、大虎精霊のコジが何も出来ないほどの大事件。 いや、本人にとっては人生に関わる大変重要なことなんだけど…2話を読むとそう実感するんだけど…どうにもそれが笑いを誘っているのはなんでだろう。 多少は不憫に見えるのに、今までの傍若無人さを見ているとどうもね…w 暴走ぶりに容赦なしだな。

変わって第3話からはこのシリーズ原点に立ち返ってのお話。 アマディアの兄の登場によって、ややこしいことにはなってしまった。。 アマディアの弱点―あがり症ゆえに自身の「音楽」を引き出せなかった彼女が、ここで大きく一皮むけた、のかな。 オチはいつも通りだったけど、あのサリエルがぽろっと「失言」してしまうほどに見込まれているんだもん。 行く先が楽しみ!
(そしてサリエルとモモの言動に1・2話の余波がなかったとは言えなくもない)

本当は…もっともっと、彼らの奏でる物語を読みたかった。 だけどこれにて閉幕なんですねとりあえず。 とっても寂しい。  貪欲なまでに音楽を求める心、音楽そのものに惹かれ、それゆえに苦く辛いめにあっても…それでも音楽と向きあおうとする。そんな彼らに当てられて読んできたシリーズでした。 もっとも、サリエルやモモ、アマディアやコジたちのような素敵で最高のキャラたちでなかったらこんなにのめり込まなかったんだろうけれど。 ギャグ回もシリアス回も楽しかった!
大好き!!

(2010/7読了)☆☆☆☆☆

拍手ボタン

 やっぱり私は音楽系のものに弱いんだなぁ。。


タグ:あざの耕平
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ: 

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ブログパーツ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。