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毛利志生子『夜の虹 灰色の幽霊』 [├コバルト文庫]

夜の虹 灰色の幽霊 (コバルト文庫)

夜の虹 灰色の幽霊 (コバルト文庫)

  • 作者: 毛利 志生子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/07/01
  • メディア: 文庫

人が死に至る時の情景を見る能力を持つ少女オリガは、エルツベルガー男爵の屋敷に招かれ、犬の肖像画を依頼される。ある日スケッチをしに屋敷に向かうと、男爵は不審死を遂げていて!?また、死んだはずのオリガの父ハルコルト男爵を目撃したという証言も舞いこんで、オリガは地区警察副署長のロジオンとともに真相を探り始めるのだが…!?ロマンティック・ロシアン・ミステリー第二弾。

シリーズ第2巻。 もうもう、大好きなシリーズ。続刊読めて嬉しい!!
そして今回も面白かった!重厚な雰囲気。仄かなロマン。 はあ素敵。

物騒な事件に当時の差別・偏見問題も出たり、ラストで危険人物が登場して、そんなちょっと息苦しくて先行きが不穏な展開だったけれど、だからこそロジオンには癒された…大型犬男子。 彼との会話には何だかほっとするなぁ。 ピリピリしたオリガにとっては、最初は火に油な存在かもなと思っていたのに、いやいやそんなことなかったって。
オリガも前回に比べると彼への態度が丸まってきていて可愛い。
ラストの掛け合いはどうなんでしょう。とても深読みしたいんだけど。 

あとレオニード株もますます上昇。お見舞いに魚って…魚って…!! 妙にツボでした。
逆に婚約者はますます印象が悪くなっ…。

物語は結構シリアス路線かもしれない(そもそもオリガのあの能力のきっかけが父親の殺される場面なんだもんな・・)。できれば、ほんのりロマンスは消えないでほしいな。


2010/7読了[るんるん] *拍手ボタン


タグ:毛利志生子
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コメント 4

fallclover

『夜の虹』、新刊も素敵でしたよね♪
おっしゃる通り、重厚な雰囲気とほのかなロマンがたまらないです。

オリガの夢にロジオンが登場してきたシーン、かなり和みました…(笑)。
本当に「犬」じゃないですか。
私もラストの掛け合い、深読みしたいです。ええ、かなり。

後、レオニードのお見舞いの「魚」もなんだか良かったです。
婚約者のアーサーよりもよほど、オリガの好みを理解していますよね。

実は今から図書館へ行って、この作品に出てきたロシア料理、本で調べてこようかなーとか思っていたところだったので、朝っぱらからついついコメントしてしまいました。
重たい本だったら嫌だな…(笑)。
by fallclover (2010-07-10 07:21) 

ミナモ

>fallcloverさん 
こんばんは^^
1巻だって直球に好みな1冊だったのに、2巻はさらにそれを上回った感…。
わたし、この本とっても好きです!(告白か!!笑)

普段の私の嗜好だと(というのもアヤシイですが…)絶対レオニードが1番惹かれてしまうんですよね。クールキャラというか、、ヒロインにはわかりにくく助けるところとか。。
でもやっぱり、このシリーズではロジオンの大型犬のようなほんわか雰囲気にしてやられてます(笑)
だからこそ、ラストは深読みしたくなっちゃうんです! あ、でもfallcloverさんもそうだとは…深読み、したくなりますよね?ww

まだその時間帯は寝てました…休日なのに、さすがです><
しかもロシア料理とは!タイムリーですね。
最近、凝った料理をしたいなと思ってましたが、これがありましたねロシア料理。
私も調べてきますっ!
by ミナモ (2010-07-10 22:48) 

りる

こんにちはー。 先日はコメントありがとうございましたw
2巻目も読みましたよ! ミナモさんが楽しそうに書かれてたのでそりゃー期待して読んだんですけど、期待を違えず面白かったです。

うん、レオニードにニヤニヤしますよね(笑)。 「魚」のこともそうですけど、彼、意外と世話焼き…というか面倒見が良くってビックリです。 アーサーは、私の想像以上にオリガを大事にしてるみたいだけど、個人的には似合わない気が…(←ヒドイ・笑)。

仰るとおり、やっぱりこの作品はロジオンの雰囲気に癒されますよねー。ラストは深読みしたいです!! したいけど、彼の性格的に婚約者のいる女性をそういう意味で誘うかな?とかも考えちゃいます。 正直ロジオンはオリガをどう思ってるの!?と、次作への期待も高まるというものですよ(気が早い・笑)。

それにしても、ロシア料理を食べたくなる作品ですよね…!!(笑)
by りる (2010-07-11 09:46) 

ミナモ

>りるさん 
こんばんは^^
いえこちらこそ長々と書いてしまいました…思わず><;
感想、これでも抑えて書いてました(笑) コバルトの新刊で一番最初に読み終えたのに、結局感想は一番最後に回してしまったという。。

レオニードにビシバシ!ときめいてしまいましたw
オリガが彼の優しさ(なのかよくわかりませんが…)に気づかないところもくふふとにやけてしまいます。 私は一方的にアサーを嫌だなぁと思っていたけれど、読み返せば…そうですね、前巻よりもオリガにはちゃんと大事に想ってるのかもなと考え直しました。
…それでも似合わないなと思いましたけどねっ。←

そしてロジオン。オリガ父の真相も気になりますが、やっぱり彼との色々を想像してしまいます。 でもそうですよね、確かに彼だとオリガの背景考えるとそんな意味で誘うのかな…。
ちょっと不安になってきました、ということで続きが早くも待ち遠しいです!!
ラストの誘いのくだりは、どういった意味で!?と思ってしまいます。。

そうなんです、fallcloverさんやりるさんなら実行に移せる力量をお持ちでしょうけれど、如何せん私、料理が………(目をそらしつつ)。肉じゃがとか日本料理ならともかく。
一度お店に行って味わってみたいです!
by ミナモ (2010-07-15 01:15) 

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