『サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL』河野裕 [ライトノベル]
サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)
- 作者: 河野 裕
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/02/27
- メディア: 文庫
「貴方は、貴方の未来を知りたい?」能力者が集う街、咲良田。記憶保持の能力を持つ少年・浅井ケイと「リセット」能力を持つ少女・春埼美空は、管理局の要人に呼び出される。名前を持たず、「魔女」と名乗るその初老の女性は、30年近く隔離され、窓一つない部屋に住んでいた。彼女の能力は、未来を見ること。その役割は、咲良田の未来を監視すること。そして魔女は、自身の死期が近いことを知っていた―。待望の第2弾。
淡白で透明感のある青春があって、ちょっぴり残酷さが一滴たらしたシリーズ第2巻。
前巻が個人的クリーンヒット作品だったのですが、今回も良かった。 好みで言えばこちらの方が好きかもしれない。 桜、好きなもので。
春埼の持つ時間経過を巻き戻す能力を上手く使われたこの巻。 ケイの(自称)”敵”が出てきたのがキッカケで彼と春埼の関係に若干の綻び…というか、弱い面が見えてきたような。 もともと、脆い上に成り立っているような関係に不安を感じる二人だったんだけど。
最後にあんなことが起こってしまって、もうギャーと言わざるを得ないといいますか。 想いのベクトルが微妙にすれ違っていてもどかしくて。 私は春埼よりに見てるから余計にモヤモヤしました。 次、どうなるんだろう。
並行して描かれるもう一つのお話も切なかった。 桜がとても印象的でした。
ああもう、大ッ好きです このシリーズ!
(2010/4/29読了)☆☆☆☆☆
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