『砂漠』 [読書]
- 作者: 伊坂 幸太郎
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
●あらすじ●入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン……。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で、超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく──。進化し続ける人気作家が生み出した、青春小説の新たなスタンダード！
ようやくメインのﾊｽﾞな読書感想記事ですｗ 最近ここはカオスに包まれております（元からか）。。読みはしたけどなかなか感想記事までいけませんでした。
途中まで読んでいたときに、ネット友だちの方に「大学生たちの1年間の物語」みたいな感じに書いたんですけど、間違ってました。うー、やっぱり最後にやられますねぇ、伊坂さん。
メインの5人の大学生たちの物語。
いや、最初の”春”の章で、入学したてのキャラたちの掛け合いや（経緯はくだらない）熱い闘いを見ていると、この間読んだ『鴨川ホルモー』のような、学生たち特権を駆使した無駄に熱を注ぎ込むような、そんな青春物語を想像してました。が！
まさか、取り返しのつかない事件を目の当たりにするとは思わなかったので軽く呆然。コレ、結構痛かったです。
それでも、だからこそ絶望の淵から抜け出す瞬間は、思わず涙ぐんでしまいました（Ｔ－Ｔ； この瞬間からウザキャラと位置づけていた西嶋をよく見てみようと思ったんですよねー。
その西嶋。
”春””夏””秋””冬”通してとても個性の強いキャラでした。最初こそホントに「ウザ……」と思ったけれど、読み進めていくうちに彼の奥深さ（笑）にのめり込んでいきました。ホント最初は拒否反応出ましたがｗ けど、彼と関わったことで語り手の北村含むキャラの学生生活が（いろんな意味で）彩られていったのも確かなんで、西嶋は必要な存在ですかね。
最後の冬の章では熱い展開が。私も思わず「セドリック！」と叫びそうになりました。
前編通して面白かったです。所々呟かれる北村の「なんてことは、まるでない」のニュアンスが段々変わっていった感じがしたのも何だかにやけてしまったり。
今がちょうど大学生活を送っている最中なので、余計身近に感じられたのも良かった。けど銃数年後に読んだらもっと面白く思えるかも。
『つらいけど、楽だよ。何をすれば良いか分かっていて、しかも、結果も見えるんだから。
でも、結局さ、そういうのに頼らず、『自由演技って言われたけど、どうすればいいんだろう』って頭を掻き毟って、悩みながら生きていくしかないんだと、わたしは思う』
メイン人物ではないけれど、さりげない言葉に少し響きました。
この本の名言（？）、「砂漠に雪を降らせる」も、共通した思いがあるんじゃないかなと。
１票どうぞー。
★★★★
ようやくメインのﾊｽﾞな読書感想記事ですｗ 最近ここはカオスに包まれております（元からか）。。読みはしたけどなかなか感想記事までいけませんでした。
途中まで読んでいたときに、ネット友だちの方に「大学生たちの1年間の物語」みたいな感じに書いたんですけど、間違ってました。うー、やっぱり最後にやられますねぇ、伊坂さん。
メインの5人の大学生たちの物語。
いや、最初の”春”の章で、入学したてのキャラたちの掛け合いや（経緯はくだらない）熱い闘いを見ていると、この間読んだ『鴨川ホルモー』のような、学生たち特権を駆使した無駄に熱を注ぎ込むような、そんな青春物語を想像してました。が！
まさか、取り返しのつかない事件を目の当たりにするとは思わなかったので軽く呆然。コレ、結構痛かったです。
それでも、だからこそ絶望の淵から抜け出す瞬間は、思わず涙ぐんでしまいました（Ｔ－Ｔ； この瞬間からウザキャラと位置づけていた西嶋をよく見てみようと思ったんですよねー。
その西嶋。
”春””夏””秋””冬”通してとても個性の強いキャラでした。最初こそホントに「ウザ……」と思ったけれど、読み進めていくうちに彼の奥深さ（笑）にのめり込んでいきました。ホント最初は拒否反応出ましたがｗ けど、彼と関わったことで語り手の北村含むキャラの学生生活が（いろんな意味で）彩られていったのも確かなんで、西嶋は必要な存在ですかね。
最後の冬の章では熱い展開が。私も思わず「セドリック！」と叫びそうになりました。
前編通して面白かったです。所々呟かれる北村の「なんてことは、まるでない」のニュアンスが段々変わっていった感じがしたのも何だかにやけてしまったり。
今がちょうど大学生活を送っている最中なので、余計身近に感じられたのも良かった。けど銃数年後に読んだらもっと面白く思えるかも。
『つらいけど、楽だよ。何をすれば良いか分かっていて、しかも、結果も見えるんだから。
でも、結局さ、そういうのに頼らず、『自由演技って言われたけど、どうすればいいんだろう』って頭を掻き毟って、悩みながら生きていくしかないんだと、わたしは思う』
メイン人物ではないけれど、さりげない言葉に少し響きました。
この本の名言（？）、「砂漠に雪を降らせる」も、共通した思いがあるんじゃないかなと。
１票どうぞー。
★★★★
タグ：伊坂幸太郎
砂漠、よかったですね～♪
西嶋のうざさはクセになります（笑）結局最後まで敬語だったし（苦笑）
なんだかんだみんなあり、それぞれの納得の結末で。
『なんてことはまるでない』
何度と出てきたこの言葉、最後には『なんてことはまるでない、はずだ』と締めくくられたラスト。
ばらばらになってもどこかで繋がってていて欲しい…そんな気持ちがこもってるのかなって思いましたね。
うん、ホントいい意味で裏切られたいい本でしたｖ
by ナツ (2008-10-10 14:07)
>porcorossoさん
>kaz777さん
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-10-10 20:26)
>ナツさん
もう良かったですー♥
あんなにウザキャラだと決め付けていた西嶋が、終盤ではクセになりそうなくらい好印象に残りましたｗ
『なんてことはまるでない』も時々出てましたよね。北村も西嶋始めいろんな人と関わったことで、上の台詞も段々変わってきたなと思ったりしました＾＾
未来派不確定なのだから、理屈では考えられないようなことも起きるはず。鳥瞰型の北村も随分変わったこともあるし、最後の一文はまたなにか起こしてくれそうな、そんな何かも感じました!
とりあえず、良いもの読んで幸せ!!
niceありがとうございました✿
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-10-10 20:31)
感想待ってました～～!!!
やっぱ伊坂さんはイイ意味で裏切りがありましたか★★
そこが伊坂さんのイイところ…///
西嶋がキーキャラですか???
じゃあ、読むときには彼に気をつけて呼んでみます（＾－＾）ゞ
早くアヒルと鴨を読み終わらなければ…ｗｗｗ
by yyrickyleo (2008-10-11 03:07)
>yyrickyleoさん
とうとう読み終えましたー!!
いやいや待っていただけるとは…嬉しい限りです＞＜///
西嶋がまぁ、この物語では一番異色を放っています★
気をつけて読まなくても自然と彼の存在がついてくるくらい、濃ゆいキャラです・笑。
アヒルと鴨も面白かった記憶がｖｖ
私は映画見てみたいですー。（瑛太♥）
by ミナモ (2008-10-11 08:28)
こんにちは。
バトン回答ありがとうございます＾＾
楽しく読ませてもらいました♪
『砂漠』がノベル化されているとは初めて知りました（汗）
よーし、今度購入しよう！
超能力といえばつい最近文庫化された『魔王』も面白かったですよ＾＾
by 花音 (2008-10-11 09:34)
>花音さん
いえいえ、こちらも楽しませていただきました♥
キッカケをありがとうございます♪
ノベル版の表紙は単行本より好みです（≧▽≦///
魔王も読みましたー!!
今連載中の漫画版はものすっごく（多分少年漫画の中では今一番）楽しんでいまーす＾＾
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-10-11 11:45)