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チルドレン [読書]

チルドレン (講談社文庫 (い111-1))

チルドレン (講談社文庫 (い111-1))

  • 作者: 伊坂 幸太郎
    発売日: 2007/05/15

    ◆「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。◆(287P)
伊坂作品には必ず一癖も二癖もありそうなキャラが出てくるのだけど、今回は強烈でしたよ陣内さん。
変人なのか奇人なのか正義のヒーローなのか常識人なのかただのやんちゃな奴なのか。
さんざん、人の心をかき乱しながら最後まで己の道を真っ直ぐに突き進んでくれちゃいましたねこのやろー。

連作短編集。全編通して『陣内』が出ていて、その章の主人公に少なからず影響を及ぼしていく・・・みたいな話。(ぇ)
本当はまだ個性的なキャラも出てきているのだけど、どうしても陣内のキャラが濃すぎて薄くなってしまった感がありました。伊坂作品はまだ数冊しか読んでいませんが、こんな破天荒キャラ見たことありません。うん。(最後まで陣内のキャラは掴みきれなかったのですが、自分の信念を曲げることなく突き進んでいく姿はある意味素晴らしいと言えるのかな。)

陣内ばかり語ってもしょうがないので、他登場人物を。
やっぱり次に印象に残るなら、盲目の青年・永瀬や犬に嫉妬する優子さんかな。
あと、冷静なキャラを通していたのにいつの間にか陣内のペースに巻き込まれている鴨居も良いキャラしてます。

スリルや緊張感には欠けるものの、代わりにほっとしたりニヤリとしてしまったり。
息抜き程度に読むのがちょうど良いかもしれませんね。


1票どうぞー。

タグ:伊坂幸太郎
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