しゃばけ

しゃばけ

• 作者: 畠中 恵
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2001/12
• メディア: 単行本

江戸の大店の若だんな一太郎は17歳。一粒種で両親から溺愛されているが身体が弱くすぐ寝込んでしまう。
そんな一太郎を守るべく、手代に身を替えた犬神・白沢、屏風のぞきや小鬼が身の周りに控えている。

ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを目撃してしまう。あやかしたちの力を借りて下手人探しに乗り出すものの…。
心優しい若だんなと妖怪たちが繰り広げる愉快で不思議な人情推理帖！！

イラストのほんわかさに惹かれて読んでみたのですが、面白かったぁ。
若だんなの性格が病弱なのに、どこか飄々している所が面白かったし、彼を守護するためにいる妖達も、いい味出していると思いました。

文中に出てくる妖怪たちが、実際に表紙でイラストとして描かれているのですが、それがまた自分が想像したとおりの絵だったのがツボでしたね。

妖怪といっても、大半がものすごくいい奴らでしたよ。どこか人間味があるんですよね＾＾
私は、皮肉屋でも若だんなをちゃんと思っている屏風のぞきやがお気に入りです。

妖怪ばかり話してましたが、若だんなに関わっている人たちも、いい人たちでした。
彼が病弱だからってこともあると思うのですが、それでも甘く、時には厳しくという、きちんとした人たちが沢山いるなぁと思いましたよ。

殺人事件から、若だんなの出生の秘密など、謎が謎を呼ぶ展開へ。
それでも愛着が湧く妖怪たちや、お人よしの人たちがいるおかげなのか、シリアスな雰囲気にあんまりならず、むしろコメディに走ってしまいそうな、そんな物語です。

第十三回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞だとか。
うんうん、時代は江戸でもめちゃくちゃファンタジー要素盛りだくさんですね。

この「しゃばけ」の他に、「ぬしさまへ」「ねこのばば」など、何だかシリーズ化したみたいですね。

まだまだ愉快な妖怪たちを見ることができそうです。

コメント 8

このほん他の方のBlogでも紹介されてました。
面白いんですね。チェックですね。
それにしても日本ファンタジーノベル大賞13回も続いていたんですね。第一回の後宮小説を読んだっきりでした。
by トム (2006-05-05 19:27) 

チェックしてくださいな♪
後宮小説が第一回の大賞だったのですか…確かに、ファンタジー小説で魅力的だったのを覚えています。こちらは中華風でしたよね＾＾
結構続いているのですね…これからも、素敵なファンタジー作品を出していただきたいです～

niceありがとうございました☆☆
by 香穂 (2006-05-05 23:05) 

こんばんは。TBからやってきました♪
このシリーズやっぱり人気あるみたいで、図書館頼みの私は前作をちょっと忘れかけた頃にやっと順番がまわってきます(^-^;　どれも期待裏切らずとってもおもしろかったですよ(^ー^)ノ
by まる (2006-05-06 19:38) 

どうもこんばんはぁ～＾＾

私も図書館頼みなのですが、新しい作品だと学校の方が意外と早いので、頑張って全巻読もうかなと。
でも、図書館だと、百何人もの人たちが予約しているのでなかなか読めませんよねぇ（しみじみ）
そうなんですかぁ、じゃあ休み明けにスグ借りに行きますか♪
また来てくださいね☆私も遊びに行きます＾＾
by 香穂 (2006-05-06 21:06) 

こんにちは！TBありがとうございました！
わたしも、しゃばけが大好きです。
「ぬしさまへ」も先日読みましたが、とってもよかったですよ～。
by 三四郎 (2006-05-09 12:20) 

ぬしさま読んだのですかぁ！！
わたしも今、読んでますよｖ
短編集で読みやすいです＾＾
by 香穂 (2006-05-09 17:45) 

わたしは最新巻のちんぷんかん買いました！
面白いですょね　しゃばけｼﾘｰｽﾞ＾＾
それに、11月ごろに「おまけのこ」の文庫本がでるんです～
by 悠 (2007-08-24 09:10) 

悠さん、こんにちは！
わあ～、私まだ最新刊読んでないのですよ…涙
表紙は相変わらずほんわかしていて可愛いですよね～ｖ
物語にピッタリで大好きです。
おお、おまけのこも文庫本になるのですか＾＾
嬉しいですね！！文庫本ならまだ手が出そうです笑
by 香穂 (2007-08-25 18:22)