SSブログ

『放浪の騎士 デルフィニア戦記1』茅田砂胡 [ライトノベル]

放浪の戦士―デルフィニア戦記〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)

放浪の戦士―デルフィニア戦記〈1〉 (C・NOVELSファンタジア)

  • 作者: 茅田 砂胡
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1993/10
  • メディア: 新書

数人の敵に囲われ絶体絶命の窮地に立った男を救ったのは金髪の映える少女だった。「ここではないどこか」から来た”少年”と言い張る少女と男との出逢いが、デルフィニアという一国を揺るがすものとなる。

「このライトノベルがすごい!2005」から見つけた一冊。陰謀により国を追われた元国王と、異世界から落っこちてきた少女が、国を取り戻そうとする話。雰囲気は骨太ながらキャラの掛け合いがライトであったりとバランスが良くて読みやすい。 異世界の話ではあっても敵味方がはっきり分かれているのも飲み込みやすいのかもしれない。

男―ウォルを取り巻く状況は決して安易なものではない。味方の部下たちは皆身動きが取れず、自身も刺客に何度も襲われている。けれど、リィという特異な存在の出現とウォルの人柄と可能性に、このままでは終わらせない「何か」が見られて期待せずにはいられない。脇を固める従臣たちも、一癖二癖もありそうな人ばかりの様子。

「なんでこんなところに落ちて来たのか、ぼくにはさっぱりわからない。なんでこんな体になっているのかもわからない。おまけにこの世界の右も左もさっぱりだ」
「……」
「だから一緒に行く。外にできることはないし、行くところもない。それにここに落ちて来て真っ先に君と出会った。君が何と戦おうとしているのかは知らないけど、手伝うよ」

 

(2005.12.02 投稿)
(2012.02.03 改稿)


タグ:茅田砂胡
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ: 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
ブログパーツ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。