嬉野君 『金星特急 1』 [少女小説]
絶世の美女『金星』の花婿に選ばれれば、この世の栄華は思いのまま。だが花婿候補を運ぶ特別列車『金星特急』に乗って、帰ってきた者は一人もいない―。一目惚れした『金星』に会うため、入ったばかりの高校を中退して『金星特急』に乗り込んだ錆丸。やたらと腕の立つ正体不明の無愛想男・砂鉄と、天然大喰らいの美貌の騎士・ユースタスを仲間に、錆丸の途方もない旅が幕を開ける。胸躍る本格冒険活劇スタート。
うわぁ!すっごくドキドキするお話が始まった!
金星へと向かう列車に乗り込む”花婿候補”たち。 旅、って響きにワクワクするし、「金星」のしわざなのか次々起こる怪奇現象にゾクゾクする。
また高山さんの挿絵がものっそい素敵。 最強タッグなシリーズ読んでしまったァ。
表紙3人のクセの強さがまた何ともニヤニヤしちゃう。 なりゆき?で旅を共にすることになったとはいえ、皆アクが強すぎるっ。 特に、見た目王子風なキラキラ青年ユースタス(実態は違う)と何ともワケありな匂いを感じさせる砂鉄のちょっとピリッとした空気が気になる。 間を取り持つ主人公は良い少年。今のところカワイイ>カッコイイだけど。
話自体は導入部な感じ。 「金星」のことも、メイン3人の背景もハッキリとしていない謎だらけで、ああもう続きが楽しみで仕方ないよ。
(2010/6読了)☆☆☆☆★
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