桑原水菜『シュバルツ・ヘルツ 黒い心臓 亡国のハガラズ』 [├コバルト文庫]
亡国のハガラズ―シュバルツ・ヘルツ 黒い心臓 (コバルト文庫)
- 作者: 桑原 水菜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
「黒き王」の援けを得た奏たちは遂にアースガルズへと侵入する。だが、そこでは心臓を奪われたはずの樹海帝アドルフが生還を果たしていた。しかも、超騎士全員を罷免して指環を剥奪せよとの命令が!?それは本当に兄なのか?アイザックは真偽を確かめるため、奏に“ロキの隠匿石”を託し、わざと囚われの身となる。一方、奏はケヴァンとともに中立だという白エルフ族の棲む“鋼の森”を目指すが…。
シリーズ本編第12巻。 いいところで切られた!
「六十六号」に変貌してしまったケヴァンが痛すぎて辛い…。 表紙は六十六号なんだなぁ。。
いよいよこのシリーズも佳境に入ってきているようで、全体的に逼迫めいてきましたね。 まぁ、わたしはとにかく前巻に引き続きケヴァンの”六十六号”への変貌ぶりにショックでしたよ・・。 奏への裏切り行為を平然としてのける彼を見てると痛ましくて苦しかった。 だけど、その分奏が元のケヴァンへ戻そうと躍起になる姿を見られて、それはそれでおいしかったなぁとか思っていたり(このシリーズは本当に、ニヨニヨとかにやにやとか言っているばかりなんだけど、でも仕方ないよね・・・・・・w)。 でもケヴァンへと戻らせるには奏しかいないんだなぁと思うし、もっと攻めてやれっと思っていた矢先に最後であんな切り方…先生、ひどいっ(涙)。
このくすぶった気持ちを夏まで持つのかとおもうと…キィィィ。
それに、アースガルズに舞台が移ったことで、ケヴァンやアイザックたち”超騎士”からしか耳かじりだった現状を目の当たりにして、本当に事態が危ないところまで来ているのだと今更ながら実感しました…(真顔)。 空間の狭間に創られ閉鎖された国。
あらすじにもクライマックスと書かれているしたぶん1・2冊くらいで終わるのだとしても、この状態をどうまとめるのかまったくわからない。 ハッピーエンドに繋がるにしても、何かを犠牲に払わなければならない状況だし、あああぁぁぁ、怖い。
夏を待ちます。。
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