『貴族探偵対女探偵』麻耶雄嵩 [読書]
名探偵・高徳愛香は事件の謎を解こうとするたびに、口髭を生やした妙な男性にことごとく邪魔されてしまい…。シリーズ第2弾。
召使たちに推理をさせる”貴族探偵”がカムバック!
今回は女探偵という、貴族探偵と対立する女性が新しく登場。探偵稼業をしっかりこなしている―はずだったけれど、どうも貴族探偵に関わると調子が狂ってしまい…?と、女探偵を視点に置いて謎の貴族探偵との駆け引きもしつつ事件の謎を解こうとする。
女探偵自身には実績もあり、てっきり貴族探偵を脅かす存在になる…のかと思いきや、蓋を開ければ(嫌々)ワトソン役になっていた。貴族探偵(の召使たち)の推理を際立たせるためなのか聡明なはずなのに推理を外すばかりで、最後ようやく決めたと思ったら…最後の最後まで貴族探偵にしてやられた気分で終わってしまった。悔しい!
もし続編があって女探偵も登場するのなら、ぜひ貴族探偵をあっと言わせるような展開に持ち込ませてほしいなー。
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