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『菩提樹荘の殺人』有栖川有栖 [読書]

菩提樹荘の殺人

菩提樹荘の殺人

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/08/26
  • メディア: 単行本

高校時代に負ったアリスの失恋、大学時代の火村の名推理など、姿在りし日の彼らの物語を描く計4編の短編集。

<若さ>を共通のモチーフに置いた本作は学生時代のアリスや火村のエピソードがあったよ!

アリスが高校生の時に負った、失恋の話は過去2度読んだことはあるけれど続きにそんなことがあったとは。 20年以上に渡って続くシリーズなのにまだまだ新たな発見があるのだと驚きました。作中はサザエさん方式の為、アリスや火村は年を取りませんが扱う題材が近年の話題に沿ったものに感じたので、なんだか不思議な気持ちになったり。

今回、大学生時代の火村が名推理をした話がひとつあったけれど、34歳の今と余り変わっていない気が。火村の抱える過去について今後アリスが知ることになるのか気になる反面、このまま謎のままでいて欲しいような。いつかは読んでみたいけれど、すぐに解き明かされなくても良いのではないかとも思います。

漫才師から”うまい”と言われるようなアリスと火村の漫才じみた掛け合いは本作も調子が良くて何よりでした! 普段から漫才みたいな会話してるなぁ。


タグ:有栖川有栖
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