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『幽霊伯爵の花嫁 -闇黒の魔女と終焉の歌-』宮野美嘉 [少女小説]

幽霊伯爵の花嫁 -闇黒の魔女と終焉の歌- (ルルル文庫)

幽霊伯爵の花嫁 -闇黒の魔女と終焉の歌- (ルルル文庫)

  • 作者: 宮野 美嘉
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2013/02/26
  • メディア: 文庫

サアラの懐妊に喜ぶコルドン家一同だが、魔女と恐れられる悪霊復活の報が入り夫ジェイクはサアラの元を離れ…。もちろん追って来たサアラだが、魔女の生贄にと囚われの身になってしまい? 型破りな花嫁が活躍するシリーズ最終巻。

サアラの暴走…もとい活躍は相変わらずで面白く見ていたけれど、シリーズ一押しのアシェリーゼ様に最後までハラハラし通しでした。前巻出番が少なかった分、空回りした可愛さが爆発していて、堪能したー。悩める少年エリオスの葛藤する姿も他家の二人の介入もあって、昇華されていったなぁ。ギルとのやり取りがとても良かったです。

終わり良ければすべて良し!の勢いで最後まで突っ走り、締めくくられた物語。最後の最後で数年後の彼らを見れたのは嬉しかったです、が、あの人だとかこの人の今後をもっと読みたい欲にも駆られ。間違いなく、エリオスは一見平穏そうでもいつか嵐が来ることが予想できる。。

振り返れば…周囲を巻き込むほど互いしか見えていない人達が沢山出てきたなと。 その重さが時に素敵に映ったり、狂気に見えたり。主役のサアラを筆頭に色んな愛の形を見れて、ちょっとした謎解き要素もあって、面白かったです。


タグ:宮野美嘉
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