『キスよりも遠く、触れるには近すぎて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』青木祐子 [├コバルト文庫]
キスよりも遠く、触れるには近すぎて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
- 作者: 青木 祐子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/09/01
- メディア: 文庫
クリスとジャレットが知り合ったいきさつ、クリスとシャーロックの往復書簡、シャーロックの従僕アントニーが奮闘する日々、そしてハクニール家公爵夫妻の馴れ初め話を収録の短編集。
前巻にて、この人達の話も読みたい…と思っていた心を読み取ったかのようなエピソードが詰め込まれていて嬉しかったです。今でこそ主要人物として描かれているジャレットも、そういえば本編初登場は唐突だったのにクリスたちと馴染んでいたなぁと思っていました。彼の本心は相変わらず煙に巻かれたかのような印象を受けましたが、本編或いは短編集か何かで触れられるんだろうか…。
一番読みたかったのがハクニール家夫妻の話でした。すっごく嬉しい。前の話でクリスとシャーロックの手紙のやり取りがありましたが、それを読んだ後でアルフレイドとソフィアの往復書簡を読むと妙な既視感を持ち、さらにあきさんのおまけ頁で納得。ああ…親子だなぁ。
忘れちゃいけないアントニー青年の話。あきさんの後書きのおかげもあってかとっても好きです。 報われてほしいと思いつつも、イアンの顔がよぎってしまうのですが…。ほんのり温まる短編集でした。
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