『マスカレード・ホテル』東野圭吾 [読書]
殺人予告された超一流ホテルを舞台に、疑念と疑惑をはらみながらホテルの「日常」が始まる。ミステリ面よりも「人間」がよく描かれている興味深い極上エンタメ。
超面白かった! 東野さんは数作しか読んでないけど、今回は周りの評判を聞いてためしに手に取ってみたら大当たりでした。 人間の見せ方がホテル業務を通して臨場感溢れていて(それがまたさりげない描写も入れつつで)一本の映画やドラマを観た気分で読了。随所での「日常」のある欠片たちが、ラスト真実に繋がる回収も鮮やかで良かった。
そして潜入捜査のためホテルマン扮した新田刑事と有能な女性フロント・クラークの山岸が絶妙なコンビ?でニヤリとしてしまう。ホテルマンと警察官―互いのプライドもあってか最初こそ険悪な二人が、共に仕事をすることで段々といい関係が築かれていって…。また新田刑事の協力を買って出る中年刑事・能勢の存在も徐々に大きくなって(笑) この人は意外と本作の和み要員じゃないかなぁ。
見えてるものが全て真実ではない―改めてそう思った本作。人間の内面は複雑だなぁ。 だからこそ、人の衝突や繋がりは興味が尽きなくて面白い。
見えてるものが全て真実ではない―改めてそう思った本作。人間の内面は複雑だなぁ。 だからこそ、人の衝突や繋がりは興味が尽きなくて面白い。
タグ:東野圭吾
2011-11-23 21:54
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コメント(2)
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こんばんは。
訪問&niceをありがとうございました。
実はワタシもミナモさんのブログを、
いつも拝見させて頂いております。
読書感想も参考にさせて頂いております。
これからも更新、楽しみにしています^^
by まるこ (2011-11-23 22:04)
>まるこさん
こんばんは。こちらこそ、nice!とコメントありがとうございました!
ご訪問頂いてるようで…ありがとうございます。
真堂樹さんの新作は気になっていたのですが中々レビュー・感想記事を見つけることができず迷っていました。
今回、まるこさんの記事を読んで折を見て読んでみたいと思いました☆
by ミナモ (2011-11-26 17:33)