有栖川有栖 『朱色の研究』 [読書]
臨床犯罪学者・火村英生が、過去の体験から毒々しいオレンジ色を恐怖する教え子・貴島朱美から突然の依頼を受けたのは、一 面を朱で染めた研究室の夕焼け時だった―。
火村シリーズ長編その4。 夕焼け、朱色、炎、血、あか、あか――。 赤色が印象的な作品でした。
火村が見る悪夢の内容が本作で少し明かされます。アリスの「笑った―― 一度目は」が切ない。
彼は幾度も火村のそうした姿を見てきながらも一度も聞くことができなかったんだよね。。
いつか火村の抱えた過去を読めることができるのでしょうか。 その時私は、耐えられるかな…。
最後の真相へのくだりの部分が納得できない気持ちとやり切れない気持ちの半々。
今まで読んできた本シリーズの長編ものは、恋 が強く絡んでいるなぁ。
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