伊坂幸太郎 『マリアビートル』 [読書]
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。 狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが 再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。
面白かった! 久しぶりの感覚?伊坂節炸裂です。 『グラスホッパー』の数年後設定で、そこで出てた人たちがちょこちょこ顔を見せていたり噂が流れていたりで、にんまり。 ほとんどの作品に登場人物が微妙に関連性があって、おいしいなぁ。
仙台へ向かう新幹線の中での攻防戦(時間制限付き)。 興奮しないわけがないじゃないですか! しかもメインキャラはクセのある奴らばかり。 あらすじ↑読んだだけでもたまんないっす。 (頁数的に)そろそろ終わりそうなときにまたもや濃ゆい人たちも投入されて、はぁ最後まで気が抜けなかった。
グラスホッパーは黒いイメージがあったのだけど、こちらは明るい印象だったなぁと。 蝉や蜂に対して天道虫や蜜柑や檸檬とか、名前が明るかったのもあるのかな。
それでも視点がころころ変わるごとに次はどんな展開が待ち受けているのかハラハラドキドキ(ちょっとわくわく)しました。 殺し屋たちの狂想曲。
『蜜柑』『檸檬』のナイスコンビが好きで好きで好きでした。 殺し屋なのに時々可愛く見えるのって犯罪よ檸檬!
しかも最後に彼らはやってくれたしね。 ” 復活 ”だ!
2010/11読了 *拍手ボタン*
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