瀬川貴次『闇に歌えば 白銀の邪剣』 [├コバルト文庫]
白銀の邪剣 闇に歌えば (闇に歌えばシリーズ) (コバルト文庫)
- 作者: 瀬川 貴次
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 文庫
屍肉喰らいの怪鳥に柊一&誠志郎が挑む!親友にヤミブンの存在を明かした誠志郎は、罰として瀬戸内海を臨む旧家のお蔵調査をすることに。その頃、新聞社のヘリが巨大な怪鳥の襲撃を受けて墜落し…。
シリーズ第7巻。
前回で和宏にヤミブンの存在がバレてしまったのでどうなるんだろうなぁと思っていたら、案の定ヤミブンに乗り込んで、仲間入りになった模様。 ちょっと置いてかれている誠志郎の、嫉妬心というか、自分のテリトリーを知られてしまってちょっとふて腐れる気持ちは分からなくもないけど…。 アリやエリ子おばさまというわざわざ煽ってくる曲者たちがいるんじゃあ、ねw
さて今回の舞台は瀬戸内海へ。 誠志郎・耕作・美佳子という珍しい組み合わせで進んでいきました。途中、鈴男と嶺が参入。 あのキワモノな妖?が登場してから一気に怪奇色が出てきて、闇歌っぽい感じが何とも楽しかったです。
でも今回、アリが最初ぐらいしか出てなかったので、全体的にテンション低めで読んでました…。
意外だったのは、誠志郎が何だかんだで異性として美佳子ちゃんを気にしてる所かな。 けれど、恋人の仲までには踏み込みたくない感情もあるようで。 彼が見た「夢」や過去の記憶、天涯孤独の身の上を考えると、恋愛以前に誰かと共に在りたい気持ちが強いような気がします。 孤独には耐えられないような感情が…そんなマジメなことを考えたりも。
耕作や美佳子ちゃんと泊まった宿でのやり取りとかを見ていると、ついそう思ってしまった。
にしても、初期の鈴男は本っ当に嫌味ったらしいヒネクレ少年だな(笑) 今回で、若干…若干誠志郎が歩み寄った気がしなくもないけれど…。
2010/10読了 *拍手ボタン*
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