京極夏彦『魍魎の匣』 [読書]
匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。
シリーズ第2巻。
前作よりも分厚い量だったはずなのに、前よりも物語に入り込みやすく、こっちの方が早く読み終えたかも(いや、でもいつも以上に時間はかかりますがw)。 理解しやすかった、な。 好みだったからというのもあるだろうけれど。
いつも堂々としている京極堂が珍しく言いよどんでいる描写が多く見られたなぁと感じましたが、そんな結末がわかっているなら、さすがの彼も躊躇いますね。 ショックでした。
それにしても、読んでも読んでも終わる気がしない本ってなかなか出会えないよなぁと思ったり。 さらにこれが、終わらなくてイイと思ってしまうのが厄介です(笑) 惚れたが負けですねぇ。。
私は探偵・榎木津礼二郎贔屓になるんだろうなと確信した巻でした♪
もう、この可愛いひとは何者っ!?とw
(2010/5読了)☆☆☆☆☆
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→姑獲鳥の夏 (感想)
タグ:京極夏彦
この本が出て、一時は箱の中に入って「ほう」と言うのが流行ったとか。
>終わらなくてイイと思ってしまうのが厄介です(笑) 惚れたが負けですねぇ。。
読み終わるのがもったいなくて、ちょっとづつ読もうとして、でも我慢できなくて・・・
たまにそんな本にあたると、とても幸せですよね。
by kaz777 (2010-05-09 15:47)
>kaz777さん
そ、そんな流行が…!? やはり衝撃的ですよね。
わたしも、あの小説(?)のくだりは、頭に残ります;
そういう本にあたると、読んでて幸せだなぁと思いますね!
中々巡り会えないので嬉しいですw
by ミナモ (2010-05-12 20:37)