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望月守宮『無貌伝 ~夢境ホテルの午睡』 [読書]

無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~ (講談社ノベルス)

無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~ (講談社ノベルス)

  • 作者: 望月 守宮
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/10/07
  • メディア: 単行本

怪盗・無貌…それは世界が畏怖する生ける怪異。探偵・秋津とその助手・望は、宿敵無貌逮捕の報を受け、夏原ホテル―別名「夢境ホテル」へと向かった。そこには、殺人鬼探偵をはじめ、一癖も二癖もありそうな宿泊客ばかりが…。やがて、ホテルの一室で刺殺死体が発見される!探偵たちを嘲笑うかのように繰り返される殺人。「夢境」の彼方に隠された事件の真実を、望は追う。

シリーズ2冊目。 すっごい、読みやすくなっていてもっと面白いことになってる!(→前巻の感想

「ヒトデナシ」という設定がとても良いなぁ。 ”夢のような一週間を過ごせる”ヒトデナシのホテル―夢境ホテルに赴いた望たち一行はそこで殺人事件に遭遇するんだけど、…真相はとても単純なことだったのに、「夢境ホテル」がそれを大きく歪めていたから見事に混乱した^^;>術中にはまった・・・
前作よりもミステリ色は薄まって、SF…に近いかな。 1日1日の世界がどれもウツクシイ。

刊行ペースはまったりだけど、年内に3冊目が読めそうなんで今から楽しみ。

登場キャラは少なくはないのに、それぞれの背景や状況の描き分けがとても理解しやすくてのめり込みやすかったです。
特にわたしは、殺人鬼であり「三探偵」の一人・近松独善と、成り行きで行動を共にすることいなってしまった女刑事・井ノ上茜の即席コンビがとてもとてもどストライクでした。 追うものと追われるものが一時的にでも一緒に行動するって、結構によによだね。

あと、今回秋津探偵はほぼ蚊帳の外状態だったのがちょっとかなしかった。 望は結構活躍してたからまぁいいけども。 というか、主役は望なの?
無貌に、同情しかけてしまった。危ない。 最後の、秋津の口からポツリと呟かれた言葉に、改めて無貌のおそろしさを実感しました。遥さん・・・・・・。
最後の引きに唖然。 あぁ、”再会”、してしまうのかしら・・。気が重くなる>今から・・w

 

 

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タグ:望月守宮
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コメント 6

タッチおじさん

こんにちは、
私のブログ小説も宜しく (^_-)-☆
by タッチおじさん (2010-01-11 12:58) 

kaz777

成人式おめでとうございます。
着物とか着たのかな?
by kaz777 (2010-01-12 01:32) 

ミナモ

>タッチおじさん 
こんにちは。機会ありましたら伺わせていただきますね~
by ミナモ (2010-01-12 18:26) 

ミナモ

>kaz777さん 
ありがとうございます!無事終えることができましたー。
着ましたよ~、クリーム色に近い黄色。
腕とか寒かったのに胴体は意外と汗かくくらい暑かったです。。
by ミナモ (2010-01-12 18:27) 

リュカ

今更なコメントですみません(汗)
これ面白そうですね!
う~ん、単行本ですか><;文庫化されないかな。
取りあえず読みたいリスト入りです^^
by リュカ (2010-01-26 23:09) 

ミナモ

>リュカさん 
いや、むしろわたしが今更な返信ですみません(滝汗)
わ、反応ありがとうございます!
硬質な感じで読み応えあって、夢見させてくれます。悪夢ですが。
これはシリーズ2巻目でノベルスなんですが、それでも文庫より値段がはってしまうのでどちらも図書館で借りちゃいました。。
きっと文庫落ちしたらまた買って読むのかなって思います^^
by ミナモ (2010-01-29 00:40) 

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