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汀こるもの 『リッターあたりの致死率は THANATOS』 [読書]

リッターあたりの致死率は―THANATOS (講談社ノベルス)

リッターあたりの致死率は―THANATOS (講談社ノベルス)

  • 作者: 汀 こるもの
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 新書

まわりで次々と人が死ぬ“死神”体質の少年・立花美樹。魚マニアの彼が観賞魚展示会に出向いたところ、案の定、会場の客が毒殺され、お守り役の高槻刑事の身にも異変が…。混乱極める中、さらには美樹誘拐事件まで発生!毒殺の真相は?誘拐の意外な背景とは?そして美樹と誘拐犯の運命は?高校生探偵の真樹(美樹の双子の弟)が掟破りの手段で事件に迫る。

蘊蓄の幅が広がってる…(結構楽しい)(⇒前巻の感想
苦いよ。苦かった。

私がこるものさんの蘊蓄文章に慣れてきたのか、それとも魚の蘊蓄が今回 平均的に 少なかったのか良く分からなかったけど、とりあえず読むのが苦じゃなくなってきました蘊蓄文章。 むしろ魚以外の蘊蓄も混ざってきていて楽しくなってきた!
1万年後に発見される”完全密室”とか、「オシッコ漏らす」までのあの蘊蓄とかw

序盤からあの凄まじい雰囲気を作り出す4人は素敵だと思います☆笑
なにあの歪んだ3角関係。 美樹のカナさんのファッションセンスがいけないのか、高槻刑事のチョイスがいけないのか―。 たぶんあの状況で一番悲惨だったのが真樹だと思う(苦笑)。
でも今回カナさんはここの場面しか印象に残ってなかったり…あとは全部誘拐事件に持って行かれた感。

そして高槻刑事がついに……だったね(
あらすじで「まさか!?」とヒヤヒヤしてしまった。。
今回扱いが地味に酷かった人。一番はもちろん湊さん。ある意味ここまで大人の事情を晒す大人な人で、結構この人面白いなと思っていたのにご愁傷さま。
次は出てきてくれるのかしら^^

以下ネタバレ感想。

 

シドくん絡みは、終盤結構辛いもんがありましたよ…。
高校生物部のメンバーは置いといて、初めて出来たかもしれない”友達”だったのに。。
美樹は結局真樹を選んで、シドを切り捨てた。
でもそこに感情が一切ない…わけではなかったことが救いだったかな。美樹も人並み…と言ったら語弊があるかもしれないけど、それでもシドを”殺したくなかった”感情はあったわけで。
今回のを読むと、今まで私の中で、「普段(日常生活においては)真樹>美樹だけど、実際の主導権を握っているのは美樹」みたいな図式は崩れたかもしれないー。
結構真樹が黒い。感情が欠落してるみたいな。 あの言葉に隠された意味を知ると、ちょっとヒヤっときた。

とゆわけで、最後もやっぱし双子に持っていかれたけど楽しかったです!
後半にかけての黒いこるもの節は好きです。 引っ張られそうな負の雰囲気。


タグ:汀こるもの
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コメント 2

chokusin

はじめまして。作者さんも含め初めて知りましたが面白そうですね。探してみます。同シリーズの過去記事にもniceをつけてしまいました、ご迷惑でしたら消してください。
by chokusin (2009-11-21 00:39) 

ミナモ

>chokusinさん 
はじめまして。ご訪問ありがとうございます!
このシリーズ、結構人を選ぶ作品かもしれませんが私はかなりお気に入りですw メフィスト賞出身の方ですよー。
いやいやいや!むしろ過去記事も見てくださって、しかもnice!まで…ありがたいです。

よかったら、読んだ感想お聞かせくださいね♪
by ミナモ (2009-11-21 11:06) 

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