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汀こるもの 『フォークの先、希望の後 THANATOS』 [読書]

フォークの先、希望の後 THANATOS (講談社ノベルス)

フォークの先、希望の後 THANATOS (講談社ノベルス)

  • 作者: 汀 こるもの
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/10/07
  • メディア: 新書

政治家の息子が飼う魚の世話で日給五万円、ただし飼い主の少年が現れると誰かが死ぬと噂あり。家庭の事情で高額バイトを探していた女子大生・彼方が屋敷へ向かうと理想の男性・高槻が目の前に…オクテな少女は恋に落ちた!だが戦慄の事件が続発。噂の少年“thanatos666”の呪いはやはり本物だった!?彼方の恋と命の行方は?恋愛&恐怖の“タナトス”最新刊。
 

魚の薀蓄が際立つシリーズ第3作。(⇒前巻の感想
今までの中で一番読みやすかったです。

なんでこんなに読みやすいんだろうと思ったら彼方さん(今回の主人公&ヒロイン、以下カナさん)視点で動いているからかな。
あるいはTHANATOSが中盤から登場したからか…どっちもか^^*
見た目は美少年、だけど口を開けば改行もせず頁まるまる文字が埋め尽くすほど魚への薀蓄(半分以上わかってないまま最初は流し読みしがち)があふれ出す奇人。

この人たちでまさかのロマンス展開…とは……!!? ちょっと面白い。

でも私は何よりショックだったのは、高槻さんが既にボーダー越してしまったことかな。
2巻目からイっちゃってたのかしら。

以下はネタバレ感想。

 

カナさんが”人でなし”の部類に入るのかちょっと疑問に思ったり。
ああいった感情を持って人を殺そうとするのは、とても人間らしいと思うのだけど。
=殺人を認めてるってことになるのは、うーん倫理観もあるし素直にそうとは言いたくない、けど…。。
私にはカナさんのような状況に立っている知人がいるし、私自身似たような状況におかれたこともあるので、カナさんが父親へ向ける”感情”―家族に向ける感情は”ひとでなし”には入らないんじゃと思ってしまったり。そういうの、誰だって思いつめちゃうよって。
…まあ、それを実行に移せないだけで。 あ、だからカナさんはそれを踏み切ったから”ひとでなし”?

というか、美樹真樹双子を筆頭に”ひとでなし”がボーダー超えてる感なのでカナさんは軽い方だよーと思ってしまってる自分はすでに浸食されてる気がする…w


面白い三角関係も出来たようなので(笑)次巻以降どうなるのかわくわくです。


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