篠田真由美 『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』 [読書]
京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘められた真実を、京介が追う!
シリーズ1冊目。
京介のイメージが三十路前の偏屈な学者ってイメージがあったんだけど、実際はずっと若くて話術にも長けているつかみ所のない人でした。や、あらすじとタイトルで”探偵”って難癖あるイメージが…。
トリック解明と事件の結末には少し肩透かしな印象。”建築”メインのミステリ…。極端に言えば建築関係ない部分もあるんじゃ…とも思えたり、犯人の行ったことを明かしたあとのあのまるでなかったかの扱いよう。なんだかなー…。 あ、建築の薀蓄ものは初めてだったんで興味そそられましたv 途中眠くなりそうな講義話もあったけどw
やっぱり”館”ものだと「十角館」を超える小説にはまだ出会っていません。。
上の部分で少しもやもやっとしていたけれど、キャラクターたちが生き生きしていて、まぁ相殺な感じでした。京介・”蒼”・深春の3人組は良いなぁ。”探偵”は京介で、ワトソンあたりが蒼や深春かな。 個性が強すぎていないのに惹かれますー。
あまりでしゃばらない探偵は好き。
って、肝心のミステリ部分はあんまし楽しんでいないような気がしなくもないけど、何だか続きが気になるシリーズなんで2巻目も手を出そうと思います^^
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