★綾辻行人『十角館の殺人』 [読書]
- 作者: 綾辻 行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/09
- メディア: 文庫
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か？犯人は誰なのか？鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
いまさらですが、新本格ミステリって面白い!! 個人的新本格ブームの火付がこの１冊でした。今まで新本格と聞くと相当な読み手しか読めないんじゃと思っていて、少し意識的に避けていたんだけど、気まぐれに買って読んでみたらものの見事にはまりました。読みやすいし面白いし、ゾクッときた。すごいすごい、これやみつきになりそう！ 何だろう、上品な気分を味わいました。文章のおかげかなぁ。本編の芯とは関係ないけど、吉川夫人の話し方と物腰に、衝撃を受けました（こんなところで？って思われるでしょうが）。
そしてトリックにも。特に第１０章のあの台詞に思考が停止した。してやられたー！ それから数ページ戻って丁寧に読み返して、その事実を受け入れた途端もう一度ガツンときました。物語が終わるその寸前でもしてやられたーがありましたが、この一言のインパクトは強かったです。閉じ込められた世界で互いを疑わずにはいられない状況を作り出した”犯人”と、その執着心に震えました。綾辻さん、大好き!!
★★★★★
（調べてみたら新本格読んでました…。京極夏彦『巷説百物語』。これも新本格に入るんだ……）
タグ：綾辻行人
お！綾辻さんきましたねー。館シリーズまだ続きますから、まだまだ楽しめますね＾＾
by みーはー熊 (2009-06-11 00:28)
>熊ねーさん
はい！！もう、綾辻ワールドに捕まりましたｗ
これからどんな本格を味わえるのかと思うと楽しみで仕方ないですｖｖ
by ミナモ (2009-06-11 00:39)
これ、ナツも恥ずかしながらつい最近ＹＡ文庫になってから読みました。
面白いですよね～、まだ続きのシリーズを読んでないんですがそのうちに別のも読みたいです。
by ナツ (2009-06-11 08:36)
こんにちは、ご無沙汰してます。
ついにミナモさんにも新本格ミステリブームが！？
という私は綾辻さん未読です＾＾；
私は新本格にはまったきっかけは有栖川有栖さんですね。
新本格と聞くととっつきにくいイメージがありましたが、意外といけますよね♪
綾辻さんも読んでみたいです。
by 花音 (2009-06-11 13:33)
>ナツさん
YA文庫化もされていたんですね！ 私、あのときお金がなかったら当分本格ミステリに手を出していませんでしたよ…。
綾辻さんのですと、２巻目飛ばしていきなり「囁き」シリーズなるものを２冊ほど読みました。こちらはホラー色がこゆかったですよー。
by ミナモ (2009-06-12 00:09)
>花音さん
こんばんは、お忙しい中ご訪問ありがとうございます！
そうなんです、恥ずかしながらいまさらブームが吹き荒れております。（が、ただいまハードボイルドに浮気中…ｖ）
有栖川さんとは…大御所ですね!! おそれおおい気がしてまだ読んだことがありません。。あ、でも有栖川さんもいずれ挑戦してみたいところです＾＾*
そして猛烈に綾辻さんをオススメしてみたりします♪
by ミナモ (2009-06-12 00:12)
ミナモさん、こんにちわ＾＾
十角館、読みましたよ。面白かったですっ！
探偵候補が何人もいて、それぞれが推理してみせるのが面白かったな。
その推理のせいで読者は紆余曲折させられるんだろうけど。
私はひねくれてるんで、「そう推理するなら、その筋は無いな･･･」なんて思ったりして、実は探偵役のこの人が犯人なんじゃないか･･･とか思ったりして･･･。どこまでも疑いの目で・・・＾＾；
犯人は最初の頃に「犯人かも・・・」って思ったけど、結構好きだったんで「犯人じゃないといいなぁ～」って思ってたら、犯人だった･･･。
そして、ページを捲ったその後の１行には、私もやられました～。
全然気づかなかったです。
エンターテインメントやなぁ～、楽しませてもらいました♪
推理小説は大好きだったけど、そういえば最近は全然読んでなかったなぁ。これでしばらく推理小説にはまるかも～＾＾
by sherry (2009-12-04 15:32)
>sherryさん
おはようございます♪
読みましたかっ!!良かったですよねっ!!
そうそう、候補が何人もいて、その中に犯人がいるのか・それとも・・・って余計に考え込んでしまったり、まさに疑心暗鬼に＾＾；
最後・・というか、あの一行を読むまでまったく気づきませんでしたよー・・。
そう、おなじ！
私も”犯人”のことを最初「この人なんじゃ？」と思っていたのに、だんだん”犯人”を「この人ではないな」と候補から外してたんですよ。 だから”犯人”だとわかった瞬間にはゾクリときました。
あぁ、やられたー！って。
私もまた、推理小説もとい綾辻小説の「館」シリーズに再び浸かろうかなと思ってます☆（もう予約済）
楽しみですー
by ミナモ (2009-12-05 10:26)