★米澤穂信『秋期限定栗きんとん事件・下』 [読書]
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
- 作者: 米澤 穂信
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 文庫
ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど…ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ―。
怖っ!甘っ!! 落とし穴に落っこちた。
上巻よりも黒さと甘さがパワーアップしてました。特に狼さんが本性バリバリ見せてて、今更ですが怒らせると怖い人なんだと再認識。ラスト一言に震えました。。
以下、反転ネタバレ感想。
そんなこと…って言ってしまえばアレだけど、一人の男の子を人生のどん底に叩きつけるその徹底ぶりが本当に恐ろしかったです。小鳩くんにも見せ場があって、「小市民」二人好きーにとってはオイシイ展開で好きでしたが。それにしても瓜野が哀れ。因果応報にしても、まさか彼に同情する日が来ようとは。青春…あの日々はまやかしだったのか。水谷とのやり取りはいかにも、な風景だったから好きだったのに。悪意に気づいたとき、ほんと苦しかった。
ま、最後が甘かったから良いけど! 栗きんとんの意味がようやくわかりました。…なるほど^^*
卒業まであと6ヶ月。「冬期」が出るのはいつだろう。や、いつまででも待ちますー!
★★★★★
タグ:米澤穂信
このシリーズもおもしろそうだなぁ~と思って感想を読んでました。
春期のは、Gファンで漫画になってましたね?読んでないんですけど。
今、たまってる本が終わったら、図書館にリクエストしてみようかなぁ~。
by sherry (2009-05-29 08:18)
>sherryさん
オススメです!!^^⁂
Gファンでも連載されてましたね~(この間完結しましたが)
ぜひぜひぜひ♪ 甘さと苦さが絶妙です。
by ミナモ (2009-05-29 11:58)