『シュバルツ・ヘルツ ―黒い心臓― 燃える湖底のラム(前編)』 [├コバルト文庫]
燃える湖底のラム 前編―シュバルツ・ヘルツ-黒い心臓 (1) (コバルト文庫 く 5-83)
- 作者: 桑原 水菜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
●あらすじ●兄のため心臓を取り戻そうとしていたアイザック。残酷な真実に打ちのめされる奏を守る決意をしたケヴァンは、アドルフの人格生着から逃れる方法を求め、奏とともに「黒い心臓」伝説の残る北海道へと向かう。待ち受けていたのは、古のメッセージを託されたひとりの青年だった。翻弄される奏たちの前に更に生身のアドルフが現れ…。北の大地に眠る謎が運命の鍵を握る。シリーズ急展開。
シリーズ5冊目(番外編入れて6冊目)。舞台は北海道へと移りました。
番外編『ゲスタァン』を挟んでの続刊だったので奏たちの状況がなかな掴めなかったんですが、なんとなく思い出せたかも。確か、前回で奏とアイザックの間に亀裂が入ったまま別れてしまったんでしたよねー。
いつの間にか奏の友人の同級生まで巻き込んで話が進んでいたので、少しは青春ちっくなことも期待していいのか?とも思ったけど、事態は結構深刻だしそれどころではなさそう。
羽が生えたり、鎧を纏ったり、剣と呪文で戦ったりと…ファンタジー要素は濃いめですが、ここにきてオカルトちっくな気配が。いや、大丈夫そうかな……。表題のラムは終盤にちらりとその存在が出てきただけなんで、それの正体は後編でわかるかしらー。
キャラの心情は鬱ーな人もいれば頑張るぞーな人もいたり。
やっぱり気になったのはケヴァン。前回で仲間と決別し、奏を守ろうとしましたが、中盤で”彼”が出てきたばかりに今までの強い面が剥がれてきたかな。
「トモダチ」の台詞は怪しくて色っぽい~とか思ってしまうんですが、未だにトラウマの出来事がうやむやになっているので、そろそろ明かしてもらいたいなー、とか。大体はわかるけど^^;
★★★+
>kaz777さん
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-11-06 00:09)