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『シェイクスピア物語 下』チャールズ・ラム [読書]

シェイクスピア物語 下 (岩波文庫 赤 223-3)

シェイクスピア物語 下 (岩波文庫 赤 223-3)

  • 作者: チャールズ・ラム
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/07/16
  • メディア: 文庫
●あらすじ●イギリスエッセイ文学の精華「エリア随筆」のチャールズ・ラムとその姉メアリーがシェイクスピアの戯曲を要約して作り上げた達意の小宇宙.本巻には「ロメオとジュリエット」「ハムレット」など10篇を収録。

今日、キャラメルボックス『僕の大好きなペリクリーズ』見てきます!!
初・観劇。ドキドキ。

で、元の『ペリクリーズ』を(というかシェイクスピア全般)読んだことなかったので、手をだしてみました^^ 岩波は私には肌に合うようですv 全体を見渡しやすくて良かった。
ただ、全体が物語風に書かれているので、名台詞も語りの中に書かれている等、少し残念だったかも。

”星は火でないと思え
 太陽は動かないと思え
 真実は嘘つきだと思え
  されど、わが愛を疑うことなかれ”


「ハムレット」より。「To be,or not to be」や、「尼寺へ行け!」等の台詞が有名ですね。
純粋ゆえに、ハムレットが狂った風に装うなんて考え、ないなぁ。でも、これがシェイクスピア四大悲劇ですか。どっちかと言えば、『オセロー』の方が悲劇らしいけど。(あ、これも四大悲劇に入ってるんだっけ)
ハムレットの場合本懐遂げたから、少し救いがあるように見えました。

逆にどうしようもないまま閉幕してしまったのが『オセロー』。こっちは面白かった。嫉妬心をかき乱されると思いもよらぬ悲劇を起こすんだなぁと。正直者で誠実なオセローがどんどん嫉妬で狂ってゆく様子が生々しくて人間くさい。一番好きなキャラはデズデモーナ。彼女の愛は、悪意に勝てなかったのが悔しいけれど、死後にオセローを正気に返らせて良かったのか遅かったのか。悲劇でした。そして、本命の『ペリクリーズ』。主人公・ペリクリーズの波乱の人生。だいたい数十ページしかないのに、これをどう演劇にされていくのか楽しみです。

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コメント 4

花音

こんにちは。

シェイクスピアは『マクベス』と『ハムレット』、『ロミオとジュリエット』を読みました。
『ハムレット』はひたすらオフィーリアが可愛そうです><
あんな男忘れちゃえー!とか叫びだしたくなります^^;
『オセロー』やほかの作品も一度は読みたいですね。

演劇いいですね~。
しかもキャラメルボックスと言えば恩田陸さんの『猫と針』を上演した劇団ですよね!
恩田さんの影響で私も演劇が気になります><

by 花音 (2008-09-17 11:42) 

kaz777

むかし、イギリスのBBC放送がシェイクスピアの
全戯曲を映像化したんですが、DVD全巻で40万
もするので手が出ません。
まだビデオも一般に普及していない時代でした。
by kaz777 (2008-09-17 23:26) 

ミナモ

>花音さん
こんにちは!!
名前もあらすじも知っているけれど、実際にちゃんと読んだことがあるのが、これがはじめてだったので新鮮でしたv
オフィーリアが…んもう、すごく健気で!! 「報われてくれー!」と思っていたのですが…あなや、あんなことに(T-T;

そうそう、そうなんです!演劇気になったキッカケが恩田さんの『猫と針』だったんです♥結局受験やらで流れてしまったのですが…。。
演劇、よかったですよー♥
肌で感じるのって、ああいうんだよなぁとか。臨場感たっぷりで大満足でしたvv


niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-09-18 15:15) 

ミナモ

>kaz777さん
スゴイですね…40万…!?
今回見に行った観劇は4千円です。10倍、ですか…!!
他の劇団の方も大体が同じくらいの値段です。
今の時代で、この値段で見ることが出来てよかったです。。じゃなかったら、絶対観劇見にいけません><;

niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-09-18 15:20) 

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