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汀こるもの 『まごころを、君に THANATOS』 [読書]

まごころを、君に THANATOS (講談社ノベルス―THANATOS (ミI-02))

まごころを、君に THANATOS (講談社ノベルス―THANATOS (ミI-02))

  • 作者: 汀 こるもの
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/09
  • メディア: 新書

●あらすじ●真夏に起きた「グッピー凍死事件」を機に親友となった、魚マニア立花美樹と柳瀬圭。生物部でイジメを受け退部した柳瀬の話を聞いた美樹は、文化祭の生物部ブースでの仕返しを画策。だが行く先々で殺人や事故に遭う死神(タナトス)体質の美樹のこと、案の定、彼が向かった教室で爆発事件発生。無差別テロか、それとも死神(美樹)の所業(計画)か!?美樹の双子の弟にして高校生探偵の真樹が謎に迫る!

『何するつもりなんだよお前』
『法に触れるようなことは一つもしませんよ。ただ、君はぼくに頼ったことを後悔するかもしれません』

前回では孤島の館での密室殺人事件っちゅー、世間離れした舞台だったのが、今回高校に移ったこと 面白かった。しかも、事件が起きる日が文化祭だとはねぇ。
中学・高校生は前より馴染みやすいんじゃないかなー。

『こんなこと、真樹に言えない。真樹には知られたくない』
前回の双子の印象といえば、真逆の性格を持っていて(しかも美形の一卵性双生児!!←)惹かれはしたけど、不気味な印象が拭えませんでした。今回で段々等身大の彼らが見えてきて、段々面白くなってきた感じ。

レギュラー化するかしないかよくわかんない高校生sはいるけれど、個人的に矢部くんは残してもらいたいです!! 反応がまさにフツーで、だからこそより真樹や美樹の異質さが際立つし、それに、傍に一般人がいてくれるとそれはそれで双子の安定剤にもなりそうな感じ。
あと、高槻さんはいろいろ可哀相な人ですが、それが可愛いし憎めないお人。だから好き。死神の餌食にかからないことを祈るのみですv

『きれいはきたない、きたないはきれい
 信念のもとに突き進み、更なる流血と嘲笑を
 女の腹から産まれたものに
 マクベスを傷つけることはできない』
そういや、「マクベス」「ハムレット」等の台詞が引用されてました。ラノベでもちょくちょく見かけてるけど、ちゃんとしたの読んだことないんだよね。。台詞廻しとか、選ぶ言葉が堅苦しいけどやみつきになっちゃいそうな。今度シェイクスピア読んでみよっかなー。


1票どうぞー。

★★★★(+後半の感情吐露が好き)(-魚ネタは相変わらず)(+シェイクスピアネタ♥)


タグ:汀こるもの
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コメント 2

火狩

TBありがとうございます!

真樹と美樹の関係性が浮き彫りになったように思えました!
文学少女や黒猫のように、古典(?)作品を引用することが増えましたね~。
読んでいないのでクエスチョンマークがたくさん飛び交う…!

矢部くんはタナトス唯一の良心かもしれません。
高槻さんは意外と強かで段々と殺伐になっているような気も。
10月の3巻発売が楽しみです…!
by 火狩 (2008-09-23 21:42) 

ミナモ

>火狩さん
こちらこそ、TBありがとうございます…!!

そうですよねー、1巻と比べて等身大の彼らが見えてきた感じで嬉しかったですv
私も古典作品はノータッチなので、引用されてる文章見てると「綺麗…でも内容わかんない!!」みたいな^^笑

唯一の良心。。そうですね、彼の存在はある意味デカいんじゃないかと思ってます。おバカな感じですけどw
高槻さんもそろそろ危ない気がしてならないんです…(T-T;

10月の最新刊が待ち遠しいですよーっ!!
by ミナモ (2008-09-24 08:11) 

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