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過ぎる十七の春 [読書]

過ぎる十七の春 (講談社X文庫―ホワイトハート)

過ぎる十七の春 (講談社X文庫―ホワイトハート)

  • 作者: 小野 不由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/04
  • メディア: 文庫
三月。直樹と典子兄妹は、従兄弟の隆の家を訪れた。ここは、木蓮や馬酔木や海棠や空木などに埋もれた野草の里。まさに桃源郷だ。しかし、久方ぶりに会う隆の目は昏かった。そして、心やさしい隆が母親に冷酷な態度をとるのは何故。母子に、いったい何が。「あの女が、迎えにくる…」隆は、幼い日の冷たい雨の夜を思い出し、直樹には、あの記憶が甦る。十七歳―少年たちを繋ぐ運命の春が来た。--(公式より)--

たまたま某古本屋で見かけ購入。もうちょっと、夏真っ盛りの時に読めばよかったかも。ホラーです。
二人の少年が出会った、春の出来事。 

”――やめてください、お願いします。

――この子はわたしの子供です。



――――おかあさん。”

エピローグからの手法にヒヤリときました。エピローグの文はたった3行。
それが、章の合間あいまに文が増え始め、段々と事件の全容が見えてきて、改めてゾクリとくる。
二重に怖がってしまいました;

直樹と典子兄妹が春先に従兄弟の隆の家に泊まりに来る。その数日後、温厚な隆の態度が一変し、冷酷な表情を纏うようになる。まるで、人が変わったかのように…。
隆や母・紀美子の様子に不安を覚えるがどうしようもなく日は過ぎ、そして紀美子の自殺未遂。

不穏な言葉がちらほらと出ては曖昧に誤魔化され、逆に不安が募ったり。
そして直樹にも”あれ”が現れたときぞわーっときました><;

直樹や隆が”あれ”にとりつかれたような状態になったとき、もう駄目だ…と思っていたのですが。。
猫・三代や典子が心強かったです。特に三代、かっこよすぎる♥

小野さんホラー好きにはたまらない1冊でしたv
あと波津さんのイラスト、素敵。


1票どうぞー。


★★★★+
タグ:小野不由美
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ミナモ

>kaz777さん
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-08-31 09:37) 

ミナモ

>ナツさん
niceありがとうございました✿
by ミナモ (2008-08-31 18:31) 

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