きつねのはなし [読書]
- 作者: 森見 登美彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10/28
- ◆京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は―。端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。 ◆
森見さんのシリアス系短編集前4篇。
「走れメロス」系の無駄に熱いお話が面白かったので、シリアス&ホラー風味は少し意外に思いました。
とはいえ。
…あんましよくわからないまま読了。いやいやいや、過程までは面白かったのですが、オチが何とも言えないというか。
現実と幻想を混ぜ混ぜにして曖昧な雰囲気を醸し出す…はずが、(私の脳内で)最後あたりから段々掴めきれなくなって、深みのあるオチのはずがよくわからない終わりになってしまって。
そもそも文体が--回りくどく書かれているのが--少し苦手なので、お笑い系ならスラリと読めるのですが…コレは少しキツかったかも。
4篇の中ではやっぱり表題作「きつねのはなし」が好きです。というか、一番わかりやすくて怖かったので。
似たようなものだとxxxHOLiCの侑子さんを思い出します。(この人の存在自体が謎ですが)
【その人の願いを叶えるためにそれと同等の対価を貰う】って部分は、この話の根幹、なのかもなと思ったり。
まあ結局はあやふやな気分で読了したのでホラーなのか何とも言えませんが。
1票どうぞー。
「走れメロス」系の無駄に熱いお話が面白かったので、シリアス&ホラー風味は少し意外に思いました。
とはいえ。
…あんましよくわからないまま読了。いやいやいや、過程までは面白かったのですが、オチが何とも言えないというか。
現実と幻想を混ぜ混ぜにして曖昧な雰囲気を醸し出す…はずが、(私の脳内で)最後あたりから段々掴めきれなくなって、深みのあるオチのはずがよくわからない終わりになってしまって。
そもそも文体が--回りくどく書かれているのが--少し苦手なので、お笑い系ならスラリと読めるのですが…コレは少しキツかったかも。
4篇の中ではやっぱり表題作「きつねのはなし」が好きです。というか、一番わかりやすくて怖かったので。
似たようなものだとxxxHOLiCの侑子さんを思い出します。(この人の存在自体が謎ですが)
【その人の願いを叶えるためにそれと同等の対価を貰う】って部分は、この話の根幹、なのかもなと思ったり。
まあ結局はあやふやな気分で読了したのでホラーなのか何とも言えませんが。
1票どうぞー。
タグ:森見登美彦
こんにちは。
森見登見彦さんの「走れメロス」と「有頂天家族」が気になる今日この頃です。
最近話題の作家さんですよね。
この「きつねのはなし」はあらすじを読む限り怖そうですね~。
侑子さんテイストというのが面白そうです^^
機会があったら読んでみたいですね。
by 花音 (2008-05-17 14:54)
>花音さん
こんばんは!niceありがとうございます✿
おお、その有頂天家族は私も気になっていますvコメディ風味っぽいと聞いておりまして。
メロスはもう面白かったですよ!!特に「走れメロス」が。元になっている作品をあらかじめ読んでおくと2度楽しめるかもしれませんね。
侑子さんのような色気はありませんが(苦笑)、彼女の纏うなぞめいた雰囲気は似ていますね、きっと。
きかいがあれば、読んでみてくださいv
by ミナモ (2008-05-17 20:09)
こんばんはー!過去の記事にコメント失礼します。
読まれていたんですね♪全然、気づきませんでした。
私も、あまり意味は分かりませんでした。
いつの間にか竹やぶの中に迷い込んでしまい、前しか分からない状態で進んでいくと、気づけば出口に辿り着き、後で「果実の中の龍」を読み直して、何となく納得するというような。。
意味不明な例えで申し訳ございませんが、ポカンとなって、狐に化かされたみたいだから「きつねのはなし」なのかな。。
なんて。勝手に解釈しています^^:
その人の願いを叶えるためにそれと同等の対価をもらう
確かに!全然、気づきませんでした。
その感想、貸して欲(殴)
後、ホリックは同じく浮かびましたよー^^
話は変わりますが、体調回復したみたいで良かったです。
低空飛行…ありますよね!そういうとき。私は、開き直りますが(笑)
早く抜け出せることを祈っています。
by うらり (2011-05-04 18:05)
>うらりさん
こんばんは!コメントありがとうございます♪ おお、私この本の感想記事書いてたんですね…>すっかり忘れてた
この記事見た限りでは…どうやら初読の際は、あまり良い印象持ってなかったようですね。けど、確か昨年再読したときは楽しく読めましたよ^^ 当時はコミカルなノリの小説を期待して読んだせいで、こんな捻くれた感想になってしまったのかも・・と弁解してみました(笑)
けど、二回読んだ時も「???」となる部分もあって、これは読者を惑わせる小説なのか!と勝手に納得させてました。化かされる、とはいい得て妙ですね!だからタイトルも…ああ、何か一気に氷解しましたよ!きっとそれで合ってるのではないでしょうか^^*
>その人の願いを叶えるためにそれと同等の対価をもらう
このくだり…多分、その年アニメホリックを観ていたせいで色々と無理矢理繋ぎ合わせた気がしなくもないですがw ああでも、同意していただけてちょっと安心しました(笑) こ、こんな感想でよければ(ささっと差し出す)!
あと、ご心配おかけしました。おかげ様でGW中に体調は回復したようです^^ あとは気分の問題でしょうね……。
今はちょうど、開き直ってる最中です! これは、けっこう使えますw
完全に抜け出せるよう、励みますゆえ、ときどき構ってくださいね(笑)
by ミナモ (2011-05-08 20:18)