怪笑小説 [読書]
「放課後」以来の久々の東野作品。
前々から気になってはいたものの、装丁があんまし好みでなかったため、今まで踏みとどまっていたのですが、最近新しくなったようで思い切って買ってみました。買ってよかった。
んでも、これ読んで「クールなミステリ作家」像を想像していたので、変な喪失感があったり。
短編集で、どの話も傾向が違っていて(共通しているといえば”怪しい”雰囲気が出ていた、ところでしょうか。)面白かったです。
通学時間に一作品読みきる分量でしたので、読んでいる間、毎日通学時間が楽しかったです。
お気に入りは「超たぬき理論」。
馬鹿げてる、馬鹿だこの話(褒めてます)。
タヌキという動物がとても神聖なものに見えてきましたよ。や、おもしろいー!!
最初の「鬱積電車」も好き。絶対口にはいえないことを思いっきりバラす瞬間を想像するだけでにやけてしまいそう。
「おっかけバアさん」で、この先がどうなっていくのかハラハラして、「しかばね台分譲住宅」はある意味ホラーな雰囲気を味わい、「あるじーさんに線香を」で、人一人の人生を読んだ気分になりました。
先日発売された「黒笑小説」も気になる。
東野圭吾はまるわー。【★★★★】
1票どうぞー。
タグ:東野圭吾
コメント 0