ワーキング・ホリデー [読書]
- 作者: 坂木 司
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
★★★+α…ホスト・息子・宅急便・オカマ・夏休み
突如息子と名乗る少年の登場によってホスト生活から一変、宅配便のドライバーになった大和。ひと夏の“父”と“子”のお話。
面白かった!んだけど。
坂木作品って、心が綺麗な人たちがいて登場人物は根っからの悪人が出てこない。
人との触れ合い心地良いと感じさせる作品であってそういうところも好きなのだけど、今回あまりにも毒がなさすぎて、少し残念な気も。
10年ぶりの再会にしてはスムーズにいき過ぎた感じもあったし、展開が綺麗すぎちゃってちょっと追いつけなかったな。
「ひきこもり探偵」のようなクセのある独特な雰囲気でもないから普通に誰でも読めると思う。読みやすいし。宅急便の事情みたいなこともわかって面白かったし。
んー、でも、同じ「人」との繋がりを感じる物語なら「切れない糸」の方が好きかも。
今までと少し傾向が変わったから違和感があったのかもな、父子が主体となって進むお話って。
父・大和と息子・進が各章ごとに少しずつ関係が変わっていく様子が微笑ましかったし。
イ
ンパクトあるキャラが周りを固めていて、前作たちのように焦点に当たっていなかったのが残念だったのかな。雪夜やナナちゃんやジャスミンとか!!中途半端な事情を説明されただけで何の解決にもなっていないところがむずがゆかったのかも。
何度もいいますが、面白かったけどね!!ただ個性ある脇役の出番があんましなかったのが悔しかっただけなのです!!
“ここにいる。今、俺とお前はここにいるぞ!”
1票どうぞー。
タグ:坂木司
こんにちは。
「名探偵はひきこもり」という衝撃の帯に引かれて青空の卵を買ってしまった私です。鳥井と坂木の二人の関係がいいですよね^^
ワーキングホリデーのストーリーも斬新ですね!
読んでみたくなります^^
アクの強いキャラがいないのは確かに残念ですね・・・。
引きこもりシリーズのキャラが個性的過ぎる気もしますが^^;
by 花音 (2008-03-12 22:16)
>花音さん、こんにちはーv
ああ!ひきこもりシリーズを買ったのですね!!
私も大好きですv
鳥井と坂木の病的…まではいかなくても奇妙な関係が好きですよv
た、確かに…そうかもしれません…あまりに上二人のキャラが濃かったからワーキング・ホリデーのキャラを薄く感じてしまったのかも。。
それでも、面白かったので少々プッシュさせていただきますっ笑
by ミナモ (2008-03-13 19:50)